介護現場で行うカンファレンスとは?

介護職の現場においては、他の職員や職種と連携しながら仕事を進めなければなりません。
そのため、理想的な介護サービスを提供するには、介護の方針や計画内容等についてあらかじめ情報を共有し、意思を統一する必要があります。
また多角的な視点から検討して、適切な援助方法を取り入れることも大切です。

そこで介護現場では、グループによるカンファレンスが不可欠になります。
カンファレンスとは、協議や会議あるいは相談など、特定の目的に向けたグループでの話し合いを意味します。
カンファレンスを行うにあたっては、その段取りや進行の方法も重要です。

まず最初にカンファレンスのテーマや目的を決定しなければなりません。
これが欠けると、論点の方向が不明確になって逸脱し、時間だけを浪費することになります。
したがってテーマや目的を設定する際には、できるかぎり明確で具体的な内容となるように心がけます。

次に人数や場所について決めます。
人数が多すぎると、各自の発言時間が制限される上、積極的に発言できない雰囲気にもなります。
また場所についても、部外者の出入りが激しいオープンスペースもふさわしくありません。
カンファレンスでは、利用者やその家族についての個人情報を扱うケースが、多々あるからです。

また、時間の設定も重要になります。
短時間で効率的な進行を実現するためには、あらかじめ議論の展開をシミュレーションして、テーマごとの時間配分をしっかり計算する必要があります。
カンファレンスの内容にもよりますが、2時間程度を限度にするとよいでしょう。
さらに司会や書記といった役割を決めておけば、一層効率よくカンファレンスの進行が可能になります。