食事を解除するときのポイント

介護職の仕事では、身体の不自由な利用者でもスムーズに食事がとれるように、様々な工夫が必要になります。

例えば、座位ができない寝たきりの利用者を食事介助する場合には、寝たままでも食事しやすい特殊な食器類を使用するのも、1つの方法です。
倒してもこぼれないコップをはじめ、持ちやすい両手付きコップ、さらに吸い飲み器や哺乳瓶などが活用できます。
あるいは普通のコップの口にラップをかぶせて、そこにストローを差し込むだけでも効果的です。

もちろん食器類だけではなく、食材や調理方法からアプローチすることも大切です。
餅やパンあるいはコンニャクや小骨の多い魚など、喉に詰まりやすいものは避けるか、調理の段階で小さくカットしたり、すりつぶすなどの工夫が必要です。

さらに食事介助の方法にも、細心の注意が求められます。
例えば食事の前に、利用者に水やお茶を飲ませて口を湿らせる、あるいは口をすすぐなどしておけば、喉に食べ物を詰まらせずに、安全でスムーズな食事が可能になります。
また枕を高くして、横向きになってもらうことも大切です。
これも飲み込んだものが気管に入らないための工夫です。

そして食事の介助で最も大切なことは、利用者とのコミュニケーション。
一口ごとに表情を確認しながら、「おいしいですか?」「次はどれを食べますか?」などと声掛けをして、利用者のペースに合わせて介助を行います。
食事を一通り終えた後は、お茶や水を飲ませたり、うがいをさせるなどして、口の中の衛生状態に気を使うことも忘れてはなりません。